とある28歳の体験談と趣味嗜好

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【フォードvsフェラーリ】を見てきたけど、最後が納得いかない!

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話題作、【フォードvsフェラーリ】を見てきました。

ダークナイトで有名なクリスチャン・ベイル

いつも危機一髪な男、マッド・デイモン

フェラーリをぶっ潰すぜ!と意気込みに燃える二人の男を描いた良作だったのですが、やはり最後が納得いきません。

というか映画なんだから『ボヘミアンラプソディ』みたいに若干史実を変えてもよかったんじゃないかと思うぐらい。

『アメリカンスナイパー』みたいにしなくてよかった。そんな映画です。

不満点について順番に書いていきます。

以降完全に【ネタバレ注意】です。

1.そもそもフォードは味方じゃない

エンディングで流れてきます。

『フォードは以降ル・マンで5連勝します』

あたかも「二人のおかげでそうなりました(ニッコリ)と綺麗にまとめたような書き方がされていますが、『そもそもフォード自体は応援してない』です。

フォードと言えば、いけすかない副社長のレイです。

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ご存知の通りレイは、主人公のケンがレースに出れないよう執拗に画策します。

自分の選んだレーサーだけ出場させたり、ル・マンの総指揮者になろうとしたり、フォード内で主人公勢に敵対する派閥グループを作ったりなど、基本フォードは主人公にとって敵、獅子身中の虫なのです。

最後の最後まで、ケンの栄光の勝利ではなく、3台横並びでゴールさせようとか、マクラーレンが優勝することを知りつつ黙っていたりと酷いやつとして描かれました。

観客からすれば、レイは敵なのです。

フォード=レイなのです。

中盤から2人の理解者かと思えた社長も、3代横並びゴールを承認するなど、会社の宣伝を考えるボンクラの2代目として描かれ、唯一の味方?であるアイアコッカも、フェラーリとの流れを作りつつ影が薄い。

基本この映画では、フェラーリと戦う理由やGT40が提供されたりはしたものの、あくまで主人公の2人にとっては利用しただけで、フォード自体は味方ではないわけです。

だから、最終的にフォードは以降5連勝しましたと言われても、あれだけいけ好かなかった副社長のレイが喜ぶ結果になっただけで、見ていて嬉しくありません。

それに、主人公勢も不遇です。

2.結果的に【敗北者】だよね。

ワンピースのエースが死ぬきっかけになった赤犬の名ゼリフ「敗北者じゃけぇ・・・」

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この言葉がこれほど似合う主人公はいません。

中盤から怒涛の盛り上がりを見せる本作です。

改良点を上げ、ル・マン出場権を獲得し、フェラーリに勝つまではいいです。

けど最終的に、勝利の名誉は「フォード社」に掠め取られました。

あのいけ好かない副社長のレイに献上したことになります。まずここが1つ。

そのあと、レイは新型のテストの事故で死にます。 あれだけ劇中で取り上げられていた『ブレーキの不具合』によってです。

この映画では何回も『ブレーキが危険だ』『ブレーキが危ない』『ブレーキ自体を交換しよう』など、何回もブレーキについて注意喚起されていました。

見る側も「GT40はブレーキが弱いんだな」と認識するほどです。 ですが、あれほど欠陥と言われていたブレーキでケンは死にます。

ル・マンでの栄誉も無くし、協調性を発揮したことにより負け、あれだけ劇中で注意されていたブレーキで死ぬ。

史実どおりかもしれませんが「マヌケすぎる」としか言いようがないです。

あれだけブレーキについて注意されていたのに、それで死ぬのかよと突っ込まずにいられません。 悲劇と言うより喜劇です。マヌケすぎる死として。

あれだけ描写されていたケンの妻は未亡人となり、息子は尊敬する父親を目の前で亡くし、マッドデイモンが演じるシェルビーもその事を悔やみ、本業の営業がストレス源になっている描写がなされます。

主人公達はル・マン優勝の栄光もなく、1人は死に、関係者は未亡人になったり憧れの人物を亡くし、仕事がストレスになるなど、誰一人幸せになっていません。

幸せになったのは? 【フォード】です。

あれだけいけ好かないレオが仕切るフォード社です。 結局2人はフォードに上手いこと利用されただけという印象が拭えません。

栄光も名誉も全てフォードにかっさらわれ、当人たちは希望の光を失った日々を送るようなラストの描写です。

全然報われません。「なんだこれ?」です。

エンドロール前に、ケンは名誉レーサーになりました。シェルビーはいい車を売り続けましたとフォローは入りますが、それは【後の祭り】というやつです。

少なくとも劇中での描写は救いがないし、いい話風に終わってるけど誰も幸せになってないよね?と思わざるを得ません。 ル・マン最後の横並び辺りから、この映画は急速に失速します。

この落差が酷すぎて、良作だったねという感想になってしまうのです。

まとめ

映画のまとめとしては、 ・あれだけいけ好かない副社長がいるフォード社が、2人の貢献をダシに大成功しました ・主人公の1人はあれだけ注意されたブレーキの欠陥事故で死にました。 ・ケンの妻は愛する夫を失い未亡人となり、息子は尊敬する父親を目の前で失い心に傷を負いました。 ・シェルビーはケンを亡くしたことを悔やんでいるし、仕事がストレスになっていました。 となります。

レオが一人勝ちです。 フォードが勝ったことは、自分達にとって嬉しい出来事ではないから感情移入できません。

なので、最後が納得いかないなと思いました。 みなさんはどうでしたか?